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あらすぢ
けちでしみったれでちんかすなマスタ~が珍しくファミレスに
連れてってくれるというのでついてったらちっとも着かない上に、
橋ばっかり観察させられて、挙句の果てには1号橋が
見つからないという、ストレスの溜まる事ばかり味あわされたオイラは
若干キレかかってきたんでやんすよ。
オイラが味わいたいのはストレスじゃなくてハンバーグでやんす~!
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マ「ごめんよねこ澤くん。もうここまで来たら隠し通せないね。
実は結構遠いんだよ。松新って。」
なぁ~んだ。そうでやんすか。
最初っからそう言ってくれればオイラも別にイライラしなかったでやんすよ。
時間はかかったけど、やっと正直に言ってくれたでやんすね。
エライでやんすよ。
マ「ね、ねこ澤くぅん。」(ホロリ←感動の涙目)
じゃあ、気を取り直して進むでやんすよ。
別に松新は逃げやしないでやんす。
で、今どこらあたりでやんすか?
マ「うーん。半分くらい?」
にゃ、にゃに~!!!?
なーにスットコドッコイなコト言ってんでやんすかーっ!!!
ココまでで、もう2時間も歩いてるでやんすよー!!
この先さらに2時間も歩けってやんすかーっ!やんすかーっ!やんすかーっ!
ヤンスカーッ!!?
マ「わー、怒らないでー。」
ふぅふぅふぅ=3
もうココまで来たら、進んでも戻っても2時間。
進むしかないでやんすね。
・・・はっ!?
まさか、このタイミングを見計らって告白したのでは!?
マ「よーし、じゃあリズムに乗ってズッキューンと行こうか!」
あぁ!待つでやんす~!!
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はぁはぁはぁ=3
マ「お!バイパスになんか案内表示が見えるよ。
今どこらへんなのか参考になるかもしんないね。」
ええっと~・・・
マ「どうやらバイパスの『間の瀬』出口まで1㎞みたいだね。」
マ「さあ、こっからまた山ひとつ越えるよ~!」
ひ、ひぇ~。。。
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ふぅふぅ・・はぁはぁ=3
結構上ってきたでやんすね。
さっき居た所があんなに遠くに。。。
マ「そら。ねこ澤くん。ココのカーブを曲がったら、峠を越えるよ。」
これでもうあとは、ほぼ下りばっかりでやんすね。
マ「よーし、じゃあ元気を出してズンズン行こう!」
ズンズンズンズン・・・・・
♪キーン コーン カーン コーン・・・♪
あれ?どっからか学校のチャイムが聞こえるでやんすね。
マ「あ、今ちょうど12時だよ。」
もうハラヘッタでやんす~。。。
まあまあ、ねこ澤くん。
この景色でも見てハラヘリを誤魔化しなよ。
ひゃぁ。
こんな山の中にも結構家があるんでやんすね~。
買い物とか大変じゃあないでやんすかね?
マ「まあ、みんな車持ってるだろうからね。」
そうでやんすよね。
ビンボ~なマスタ~とはチガウでやんすからねぇ。。。
マ「そんなコト言ってっと、ハンバーグごちそうしてやんないよ!」
わー、嘘でやんす嘘でやんす。
あ!ホラマスタ~。
また分かれ道に来たでやんすよ。
マ「よしっ!こっから左の道に入るよ!」
えー、こんなトコに入るでやんすか?
なんかオバケが出そうで怖いでやんす~。
マ「ダーイジョーブ、ダーイジョーヴ!
ホラ見てご覧。さっきの道をそのまま進むと、
滝の観音の方に行くのだよ。」
へぇ~。。。
こっちの方は、なんか奥に
石垣が見えるでやんすよ。
マ「ホントだね。
昔、城か砦かあったのかね?」
どっちにしても、
薄気味悪いでやんすよ。
早く抜けちゃいましょうよ。
マ「おやっ!?ねこ澤くん。
アレ、タケノコじゃあない?」
ホントでやんす~。
もう既に育ってしまって、
おいらよりもでっかくなっちゃってるでやんすね。
マ「来年採りにこようか?」
いや、もういいでやんすよ。
つか、採ったって持って帰るのが一苦労じゃあないでやんすかっ!
・・・とかなんとか言ってるうちに、
怖い道も終わり、再び分かれ道でやんすよ。
どっちに行くでやんすか?
マ「今度は右だね。」
こっからは、結構広そうな道になるでやんすね。
マ「あ!ねこ澤くん。こんな山の中にも売却物件があるよ。」
ひぇ~。こんなとこ買う人いるんでやんすかね~?
マ「買っても整備が大変そうだよね。」
オイラ、宝くじが当たったら、こういうトコ買って、
ネコザーランドを作りたいでやんす。
マ「へぇ~。夢があるね。・・・!
あ~!さては、ねこ澤くんの “ね” は
『夢があるね』の “ね” だったんだね。」
へへ~。バレちゃいやしたか。
マ「あ!ホラご覧。あそこにバイパスが見えるよ!」
マ「ちょうど今歩いてきたトコが、
あのバイパスのトンネルの上を通ってる道だったのだよ。」
へぇ~。
おっと。
また分かれ道でやんすよ。
マ「三本杉だね。三本杉とくれば、左に曲がるのが、
ミステリー小説なんかでは定番だね。」
なんだかちっとも分かんないでやんすけど、
とにかく左なんでやんすね。
ややっ!?
なんだか久々に人工的な構造物が現れたでやんすよ。
マ「えー、なになに?
『正念減圧槽』?」
珍しい名前でやんすね。『正念』って。
マ「どうやらこの地区の名称らしいね。
とにかく、減圧槽があるってことは、
この先に民家があるってことだよ。」
あ、ホントだー。
そして、また分かれ道でやんす。
マ「ココは右に曲がるんだけど・・・
なんか左手にあるね。見てみよう!」
ふーむ。
コレは碑でやんすね。
マ「碑だね。」
いったい何の碑でやんしょう?
マ「うーん、どうやらさっきのバイパス開発計画のときに、
当時この地区からも乗り入れできる道路の建設を
ねじ込んでもらえるよう働きかけて、
ココら辺帯の便利を著しく良くした人を顕彰したもののようだね。」
ほぇ~ん。スゴイでやんすね。
じゃ、行きやしょうか!
マ「いや~、さすがに周りに民家があると歩いてて安心感があるね。」
あ!マスタ~。ホラ。
麓の方にも市街地が見えるでやんすよ!
マ「お!ココまで来ると俄然やる気が出てくるね。
よし、急ご急ご!!」
エホエホエホエホエホエホ・・・・・
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マ「ご覧ねこ澤くん。棚田だよ。」
もう水が張られてるでやんすね。
棚田の風景ってなんか涼しげで和むから、
オイラ好きでやんすよ。
マ「お!今度は花だ。花がたくさんあるよ。」
バラ園でやんすね。
結構この辺りは造園や園芸農家が盛んなのでやんすね。
マ「とかなんとかいってる間に、とうとう平地に着いたよ!」
もうすぐでやんすか!?
マ「もうすぐだよ。」
今度はどっちに行くでやんすか?
マ「左に行けば、松新まであとちょっとなんだけど・・・」
けど・・・?
マ「ちょっとその前に寄る所があるから、右へ行くのだ~!」
『のだ~!』じゃないでやんすよ。
いったいドコに行くでやんすか~!?
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> To Be Continued >>>
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ココまでの道のりでやんす。