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ね「温泉温泉♪温泉温泉♪・・・っ!?」
あれ?どったのねこ澤くん。
ね「マスタ~、温泉の入口に『温泉貸切』の貼り紙が・・・!」
な、なに~ぃ?!
・・・ほっ=3
確かに修学旅行の小学生の貸切になってるけど、
6時半からだって。
まだ5時過ぎたばっかだから、1時間はじっくり入れるよ。
ね「あービックリしたでやんす。
しかしこんな案内はフロントでして欲しいでやんすね。」
だよね~。
たまたま5時過ぎに戻ってきたから良かったものの、
もっと遅かったら入れなかったかもしんないもんね。
ま、結果オーライ。
とりあえず、入ろ入ろ!
ちなみに料金は入湯税込みで730円。
そして65歳以上は入湯税免除で、
なんと!700円なのだーっ!
ね「わーお。おっ得~ぅでやんす。」
ま、でも65歳になるのはまだまだ先だけどね~。
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ザパーン=3
ね「ぷは~。生き返るでやんすね。」
しかし伊王島歩いてて日焼けしたもんだから、シミルね~。
おまけにココの温泉、潮湯だもんだから余計シミルよ。
ね「まあまあ、男は黙って残酷ラーメンでやんすよ。」
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ね「ぷは~。イイ湯でやんしたね~。」
スッキリサッパリしたね。
ほいじゃあ、腹も空いた事だし、食事に行こう!
ね「待ってました!でやんす。
で、どこで食べるでやんすか?」
別棟にレストランがあるからそこに行こう!
ね「あそこでやんすね!」
お、色々な食物があるよ。
ね「食物食物♪食物食物♪・・・っ!?」
あれ?どったのねこ澤くん。
ね「マスタ~、レストランの入口に『本日18時以降貸切』の貼り紙が・・・!」
な、なに~ぃ?!
ホ、ホントだーっ!!!=3
風呂の時、若干嫌な予感がしたけど、
やっぱりかーっ!
しかも6時からつったら、もう入れないよー。
ね「こんな案内はフロントでして欲しいでやんすね。」
他に食事できるトコないんでやんすかね?」
確かバイキングと喫茶軽食コーナーがあったはずだから、
ちょっと行ってみよう!
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ね「どっこも閉まってたでやんすね。
食事もできないのに8時半までの2時間ちょい。
いったいどうすんでやんすか?」
くぅ~。
早く帰ろうにも5時半~8時半までは送迎バスも出てないしね。
とりあえずフロントにどっか食事場所ないか聞きに行ってみよう。
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あの~、ちょっとお尋ねしたいんですけど。
食事に行ったら貸切ってなってたんですけど・・・
フロントの男性「申し訳ございません。本日は小学校の修学旅行が3校も入ってまして、
レストランは貸切になってるんですよ。」
他に食事できるトコはないんですか?
フ「ございません。」
送迎バスも8時半まで出ないんですよね?
フ「そうですね~。」
そもそもなんでそういう貸切の案内をこのフロントでしてないんですか?
フ「あー、申し訳ございません。ではレストランに飛び込みで入れないか確認してみます。」
と言うと、
ケータイを取り出して、レストランと話し始めた。
フ「あ、大丈夫だそうです。席をお取り出来るそうです。」
あ、そうなんですか。
どうもありがとうございます。
ね「ヨカッタでやんすね。ねじ込んでもらえて。」
よーし、じゃあ気を取り直して食べよう!
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あの、先ほどフロントから電話してもらったものですけど。
レストランの男性「あ、伺っております。どうぞこちらへ。」
中へ通されると、レストランの中央にすだれで仕切りがされ、
そのすだれの向こう側に小学生達が座っていた。
レ「本日はご覧の通り小学生の修学旅行が入ってまして、
少しうるさいかもしれませんがご了承ください。」
いえいえ。
無理言って入れてもらったんですから結構ですよ。
というわけで。
すだれを挟んで小学生とすぐ隣の席に案内された。
ね「貸切つってたのに、コッチ側半分でもお客さんが食事してるでやんすよ。」
たぶんこれはみんな泊り客だよ。
だから小学生と隣り合わせにならないよう、
すだれから1テーブル分離れた所に座ってるもんね。
ね「オイラ達はその空かしてあった1テーブルゾーンの
1つに座らせてもらったっつーわけでやんすね。」
すぐ隣なので、すだれ越しに小学生達の様子がよく分かる。
どうやらバイキング形式での食事のようだ。
みんな思い思いに好きな食べ物を自分のテーブルに運んでる。
特に皿うどんが人気なようで、隣の子なんかてんこ盛りで持って来てた。
ね「見てたら食べたくなったでやんすね。皿うどん。」
う~ん。皿うどんか~・・・ぎょぎょっ!
う~ん。780円か~・・・結構すんな~・・・よっしゃ!
今日はクーポンがあるからね、頼んじゃえ!
ね「ヤッターでやんす!他には何を食べるでやんすか?」
ちょっとメニュー見てたらそそられたので、コレを頼んでみるよ。
対馬産黄金穴子のわっぱ飯(1200円)!
ウエイター「かしこまりました。」
ね「しかし、なんでやんすね~。
あかねやでは遊びに来る小学生の相手。
歴文ボランティアでは修学旅行や近所の小学生の相手。
そしてここでも小学生。
えらい小学生と縁があるでやんすね~。」
だね~・・・
ウ「お待たせいたしました。」
ね「うわっ!早っ!!ちっとも待ってないでやんすよ。」
ホントだ。注文してから3分も経ってないのに、
もう皿うどんが来たよ。
ね「ま、とにかく食べるでやんす~!」
いただきまーす。
ぱくぱく。
ね「わー、もやしと片栗粉がたーっくさん!
オイラ、もやしと片栗粉が好物でやんすよ~。」
味付けもとーっても甘いよ~。
お子ちゃまなねこ澤くんに合わせてくれたんじゃあない?
ね「大サービスでやんすね。」
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・
(更に20分後)
ウ「お待たせいたしました。」
ね「今度は当たり前に時間かかったでやんすね。
もうスッカリ皿うどん平らげて待ってたでやんすよ。」
わー、なんかせいろが2つもついてるよ。
ぱか=3
ね「わーお。穴子や三つ葉や漬物がずいぶん控えめでやんすね。」
わさびも省いてあるね。
これもお子ちゃまなねこ澤くんに合わせてくれたのかな?
ウ「まずはこちらのせいろを茶碗によそってそのままお召し上がりください。
そしてもう1つのせいろはこの土瓶の出し汁をかけてお召し上がりください。」
ね「へーすごいでやんすね。せいろと土瓶の下から
固形燃料で熱々にしてるでやんすよ。」
じゃ、食べようか!
いっただきまーす!
パクパクパクパク・・・
ね「マスタ~。1つめ食べた後に出し汁かけるよう言ってたでやんすけど、
この出し汁ってもう来た時から煮立ってるんでやんすよね。」
そだね。
固形燃料もちっとも消える気配はないし、
このままじゃあ煮上がってしまって汁がなくなっちゃいそうな勢いだね。
ね「あ、ちょうどウエイターが来たでやんす。」
さっきと別のウエイター「あ、もう出し汁が温まってますね。」
あの~、コレ(固形燃料)どうしたらいいですかね?
ウ「あ、コレ(出し汁)はこのひつまぶしにかけて食べるんですよ。
おいしいですよ~。さ、熱い内にどうぞどうぞ!」
いや、そうじゃなくてこの固形燃料がまだ消えないんですけど。
ウ「今から消しますよ。ちょっとこの土瓶を外して、いきますよ~・・・」
と、おもむろに濡れ布巾を持った手を固形燃料にかざしたので、
「あ、この布巾をかぶせて消すんだな」と思って見てたら・・・
ウ「ぶひゅん===3」
!?
いきなり息を吹きかけたのだ!
(↑この角度でお膳の上を駆け抜けた生温かく、
それでいて無駄に鋭いウエイターの吐息が僕の胸元にまで届いた)
ポカ~~~ン
ね「ポカ~~~ン」
あまりに突然のショッキングな出来事に
しばらく思考不能に陥ってしまった。
そんな僕らを尻目にウエイターは、
「一発で消してやったぜ」
とばかりに颯爽と去って行った。。。
・・・・・っは!?
ね、ねこ澤くん、今なんか信じられない事が
目の前で繰り広げられたような気がするんだけど・・・。
ね「・・・・・っは!?そ、そうでやんすそうでやんす。
すんごい勢いで息を吹きかけていったでやんすね。
しかもめっちゃドヤ顔で。。。」
いや~、生まれて初めてだよ。
お店の人から自分の食事に息を吹きかけられたのは。
ね「萌え萌えなメイドさんだって、
『ご主人様、冷まして差し上げますね(はぁと) ふ~ふ~=3(はぁと)』
って口で言ってるだけで実際に息までは吹きかけてないハズでやんすよ!」
そう考えるとすごい大サービスだね。
というわけで。
そんな大サービスとは裏腹になぜかかなり食べる気を失ったのだけど、
1200円もするんだからとシッカリ平らげることにした。
もぐもぐ・・・
コトリ
ね「あら?さっきのウエイターがオイラ達のテーブルの端に
なぜか食器を置いていったでやんすよ。」
もう何も頼んでないのになんなんだろうね?
ね「もしかしたら次の客が座るから早く食べてしまえと
遠回しにプレッシャーかけてるんじゃないでやんすかね?」
ま、まさか~。。。
でももしそうだったら、のんびり食べてられないね。
ちょっと急いで食べよう。
モグモグパクパク。
ね「ふぅ~。ごちそうさまでやんす。」
おなか膨れたね~。
ウ「失礼します。本日は隣の小学生がお騒がせしましたので、
当店から皆様にデザートのサービスをさせていただきます。」
ね「なーんだ。そうでやんしたか。じゃ遠慮なくいただくでやんす。」
まあ小学生はみんな行儀良く食べてたから
ちっとも騒がしくなかったんだけどね。
折角だからいただこうね。
いただきまーす。
モグモグパクパク。
・・・・・・・・
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・・
・
ね「ふぅ。あとは帰るだけでやんすね。」
とはいえ。
まだ1時間くらいあるから、
お土産コーナーでも見てみようか。
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ね「わー。小学生がめっちゃ買い物にきてるでやんすね~。」
僕の時もそうだったけどさ、
こうして見てると、ホントみんなしょうもないものばっか買ってるね。
ね「いつの時代も子供はしょうもないものに心惹かれるんでやんすね~。」
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・・
・
お!そろそろバスの時間だ。
乗り場へ行ってみよう!
テクテクテク・・・
ね「わー・・・。ちっちゃいマイクロバスでやんす。」
来る時はリムジンバスだったからかなりギャップがあるね~。
ま、乗れりゃあ別に何だってイイんだけどね。
ね「でもなんか、12時になって魔法が解けたシンデレラの気分を
生きながらにして味わった感じでやんすね~。。。」
ツベコベ言わずに乗った乗った。
運転手「あ、お客さん。予約しとっと?」
定年退職後と思しき運転手さんが声をかけてきた。
はい予約してます。
運「ああそうね。えーと・・・」
と、名簿をめくりながら
運「お客さ~ん。ココのホテルはホント優しかとばい。」
???いったい何の話?
運「ホラこれば見らんね。」
と、僕に名簿を差し出しながら
運「こがん老人に、こがーんこまか(小さい)字ば読めっちゅうとばい。」
ああなんだ。
字が小さくて読めないのか。
運「昼間ならなんとか見ゆっとけど、
こがん暗くなったらいっちょん見えんとばい。
ちょっとお客さん見てくれんね。」
確かに、大勢の予約を想定してか、
かなり密度の高い行が打ってある名簿だ。
その名簿の広いページの中に僕の名前だけがぽつねんと載っている。
ああ、これですこれです。
運「ああ、そうね。」
ね「名簿よりも運転の方が心配でやんすね。」
まあまあ、毎日運転してんだから大丈夫だよ。きっと。
ね「ところで予約客オイラ達しか名簿に載ってなかったのに
全然チットモ全くサッパリ出発する気配がないでやんすね。
つーか運転手さん、助手席でお茶飲んでくつろいでるでやんすよ。」
来る時もそうだったから、
帰りも定時になるまで発車しないんじゃないかね?
ね「完全予約制なのにそんな必要がいったいどこにあるんでやんしょうね?」
まあ向こうの都合だから文句は言えないよ。
・・・・・・・・
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・・
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ドヤドヤドヤドヤ・・・
しばらく待ってると3名ほど乗って来られた。
運転手さんとも仲が良いらしく、急に車内が賑やかになった。
なーんだ。予約以外のお客さんがいたんだね。
ね「でもえらいみんな親しげでやんすね。
オイラ達だけめっちゃアウェー感満載なんでやんすけど・・・」
どうやらココの従業員さん達みたいだね。
このバス、従業員さんの送迎も兼ねてるんだよ。
きっと。
プシュー=3
ブロロロロロロロロロ~=3=3=3
ね「さすがにバスが走り始めたらみんな静かになったでやんすね。」
やっぱ一応お客である僕らに気を遣ってくれてるのだよ。
ね「それにしても長い一日だったでやんす。」
今度は自転車で来てみようね。
おちまい
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↓今回歩いた道のり