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あかねやん国
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5月18日 明治人の未来予想図
先日、50年だか100年後だかの
文明の発展具合について勝手なこと書いてたけど・・・

昨日、持ってて全く目を通してなかった本(結構ある・・(^^; )が
急に気になって、手に取ってみた。

「明治不可思議堂」 横田順彌(よこたじゅんや)著

明治時代の色んな面白話題をまとめた本だ。

でもって、気になった割には
ちゃんと読むでもなく、
パラパラめくっていると

 ・・・・・!

二十世紀の予言

おお!
そういえば、明治時代の人たちは
未来(現在)の日本にどのような希望を抱いていたのだろ?
すんごくそそるタイトルだ。

早速、読んでみると
明治34年(1901年)の正月2、3日の
報知新聞の新年特集の記事を紹介していた。
(ちなみに、今から30年位前までは正月に
 こういった未来予想特集を雑誌や新聞で
 やるのが恒例だったらしい。)

今から100年以上前の人たちの未来予想図。
いったいどんな予想だったのだろう?

更に読んでみると
23項目に渡って予測している。
当たってるものもあれば外れてるものも・・・
しかし、かなり高い的中率だ!
明治人の想像力に戦慄した。
(ちなみに、ちょうど日露戦争の3年前でもある。)

抜粋してみよう。

当たってるもの

 無線電信及び電話
 「無線電信は一層進歩して只に電信のみならず
  無線電信は世界諸国に連絡して
  東京に在る者が倫敦(ロンドン)に在る友人と
  自由に対話する事を得べし」

 遠距離の写真
 「数十年の後、欧州の戦雲暗澹たることあらん時
  東京の新聞記者は編集局に居ながら
  電気力によりて其状況を早取写真となることを得べく
  そしてその写真は総天然色を現象すべし」

ほぇ~。当たってる当たってるぅ~。
(ちなみにこの記事が書かれた24年後にテレビ発明)

以下は現代語で・・・

 七日間世界一周
 「二十世紀末には七日で世界一周ができ、
  かつ文明国の人間は男女を問わず
  必ず1回以上世界漫遊をしている。」

必ず1回以上・・・は、そうでもないけど
やっぱり当たってる。
しかも、男尊女卑のこの時代に男女を問わずと
新聞で堂々と書いてるとこがすごい。

 空中軍艦空中砲台
 「飛行船が発達して、空中軍艦ができ空中戦が起こる」

 暑寒知らず
 「新機械が発明されて温度を調節した空気を送り出す
  このため、シベリヤも進歩する」

エアコンだ!ストーブくらいしかないこの時代に。。。
(エアコンは約50年後に発明)
シベリヤが進歩したかどうかは知らないけども・・

 植物と電気
 「電気の力で野菜が成長する。空豆は蜜柑大になり、
  各種の花の色も自由に作り出せる。
  グリーンランドで熱帯の花を咲かせるのも可能」

ミカン大のソラマメは見たコトないけど、
「電子いちご」とか普通に売ってるしね。

 人声十里に達す
 「伝声器の改良で、遠くの人間同士が会話できる」

ケータイ?

 写真電話
 「テレビ電話」

あるある。

 買物便法
 「写真電話で遠距離の品物を買い
  地中鉄管で送られてくる」

地中鉄管では送られてこないけど
通販だよね。

 電気の世界
 「薪、石炭に代わって、電気が燃料となる」

 鉄道の速力
 「葉巻型の列車は、小家屋ほどの大きさがあり
  暖房冷房の設備が整い
  旅客に旅行をしていると思わせない快適さを与える。
  東京-神戸間は2時間半を要する。
  動力は石炭を使用しないので煤煙も汚水もない」

あの~、タイムマシンでも使って見に来たんじゃあないですか?(^^;
ノストラダムスよりもすごいかも・・・。
(新幹線はこの記事が書かれた63年後に発明)

 鉄道の連絡
 「鉄道網が世界中に張られ、交通が自由になる」

みんなが当たり前のように飛行機に乗る事までは
予想できなかったようだけど、それでもすごい!
(この記事の2年後に飛行機が発明・・・おしい!)

 医術の進歩
 「薬の飲用が廃止され、電気針による注射になる。
  X線の発達と電気で無痛に手術を行なえる」

前半は?だけど、後半はレーザーメスとかで実現してる。

 自動車の世
 「馬車がなくなり、自転車と自動車が普及する。
  軍馬もなくなるので、馬は一部の好奇者に飼育される」


以上、14項目も当たってる。
約60%の的中率だ。
しかも結構詳しく言い当ててるトコがまたすごい。

もう書くの疲れたけど(読む方も疲れたでしょうけど・・)
ハズレ項目で面白いのも抜粋してみよう。


 蚊及び蚤の滅亡
 「害虫の滅亡」

滅んで欲しいくらいに、明治人も悩まされたのでしょうね。

 暴風を防ぐ
 「気象観測が発達し、1ヵ月以上前に暴風(台風)を予測でき、
  大砲で破壊すれば暴風はなくなる」

スケールでっけぇ~!
藤子不二雄より先に思いついてるとは。

 人の体幹
 「スポーツと外科手術によって、身長が180cm以上になる」

でけんこともないのかな?
明治人も背が高くなりたかったんだね。
(ちなみにこの時代の平均身長は150cm)
できるんだったら、僕にも!(笑)

 人と獣の会話自在
 「獣語が研究され、小学校で教え、
  犬猫とは自由に会話ができる。
  犬が人の使いをする」

そ~だったら、いいのにな♪(ファンタの曲で (^^; )
でも、警察犬とか盲導犬とかは、人の使いをしてるよな・・・

 幼稚園の廃止
 「人智が遺伝によって発達し、家には無教育の人間はいなくなる。
  したがって幼稚園は不要。男女共に大学を出る」

幼稚園は廃止されてないからハズレにしたけど
半分当たってるよね。(特に最後の文)
実際、幼稚園行かせなくても家で十分教育できそうだし・・。

 電気の輸送
 「日本では琵琶湖の水で起こした電気を国内に輸送する」

やっぱ、琵琶湖は偉大だったんだ。
(ちなみに、現在湖底には古米が
 貯蔵されてるとか聞いたことがあるけど・・)


以上、ハズレてるなりにも
やはりスバラシイ想像力だ。

明治34年を今に置き換えてみると
ちょうど江戸時代最後の年に僕が生まれた事になる。
ちょんまげつけて、刀差してた時代に生まれた僕が
今の年になって、こんな予想できただろうか?
しかも、あの手塚治虫が生まれる27年前だ。
そう考えると、すごいなぁとつくづく思うのだった。。。

by akaneyaa | 2006-05-18 23:30